乙女な夢

□温もり
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夜。
世界は安らぎの闇に包まれ、僅かな光を月が照らす。



零舞達は野宿をしていた。


皆が寝静まるころ零舞は起きていた。


「眠れない 少し外の空気を吸ってこようかしら」


零舞は隣で寝ているラプンツェルといばら姫を起こさないようにテントを出る。


外に出ると、少し肌寒い風が吹いていた。

「星が綺麗だわ」


今日はたくさんの星が出ていて、まるで歌を歌っているようでした。


………………


「ふぅ ちょっと寒くなってきたところだからもう戻りましょう」


零舞はテントに戻ることにした。


零舞がテントに戻ろうとすると

〜♪♪〜♪♪〜


突然 笛の音が聞こえた。


「これ ハーメルンの笛の音だわ ハーメルンが吹いているのね。」


零舞は音に誘われて行く。


音に誘われ行くと、そこには 月光に照らされ笛を吹いているハーメルンの姿があった。


その姿に零舞は見とれていた。




零舞は最後まで聞くことにした。





最後まで聞き、零舞がハーメルンに声をかけようとしたら…


「いるんだろう?零舞」

「!」

ハーメルンは零舞がここにいることに気づいていました。

零舞はハーメルンのとなりへ。


「どうして、私がいるってわかったの?」

「うーん 何となく、そんな気がしたから」

「何となくって…」

「それより、こんな時間にどうした?お子様は寝る時間だろ?」

ハーメルンは零舞の頭をくしゃと撫でた。

「もう!子供扱いしないでよ! 何だか眠れないのよ。 ハーメルンこそこんな時間になにしてるの?」

「同じだよ。俺も何だか眠れなくてな」

「……そうなんだ」

…………………………


二人は星空を見ていた。


「ねぇ ハーメルン」
「ん?何だ?」
「ごめんね」
「?いきなりどうした?」
「わからない けど何故か謝らなくちゃいけないと思って…」
「……」


“グイッ”

「きゃっ」

ハーメルンは零舞の手を引き自分の体におさめた。

まぁ 抱きしめ状態ですね。


「?! ハーメルン!? 何を?」

「悪い… 自分でも何でこんなことをしてるかわからないんだ。 謝るお前を見たら、体が勝手に…」


「……ありがとう 私は大丈夫だよ。」


「ああ…」



零舞もハーメルンの腰に手をやり、二人はしばらく抱き合い状態になっていました。
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