ギルモアノート(小説置き場)

□File.1 思いがけない再会
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黒い幽霊団(ブラックゴースト)の動きが見られなくなって早5ヶ月が過ぎた。
この日も、00メンバー達は各々自由に過ごしていた。
009と003は、ギルモア博士と共に001の面倒を見ていた。


「よく寝ておるのぉ」
「ほんとに」


002はアメリカに帰ってのんびりして、004は荷物運びのバイトをした。
006と007は、張々湖飯店で働き、008と005は近くの森に行って一日を過ごしていた。
その帰り道、005と別れて張々湖飯店に向かおうとした008。だが……


「……」


ジロジロと這うように追いかけてくる視線……



ヒソヒソと悪態をつく声……



慣れたはずの周りからの差別。だが、改めて考えてみるとやはり辛いものがある。
ふと前方を見ると、数人の若い男達が、行く手を塞いでいた。
迂回しようにも、また人通りが多いところにいかなければならない。


「……」


ニヤニヤと笑いながらこちらを見て来る目。
どうしようか試行錯誤を練っていた時、先に声をかけたのは相手からだった。


「金を出しゃ通してやるよ。貧乏人」
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