ちなみ君と女子高生

□昼休みの女子高生
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「こんにちは、致並君」
「………………」
あぁ、神様。これは運命なんでしょうか。
なら俺…、いえ、ボクは受け入れる自身がありません。きっと諦めなさい致並君とか言うんだろうな。
内心で自問自答。それが最近多くなった気がする。このヤンデレちゃんのせいで。そう…。ヤンデレちゃんと言えば、電車の中の余地夢の女子高生。あんど、茶髪ロングちゃん。
「…悪魔ちゃんに改名した方が良いかな」
「あら、それは私に言ってるのかしら。…でもまぁ、仕方無いわね。あんな話、聞いてしまったら」
悪魔ちゃん、無表情でそんな事言ったって全然説得力無いよ気付いてる?
…じゃなくて、どうして俺の前に悪魔ちゃんがいるんだ?疑問はそこだろ俺。何だか思考を狂わせられつつある今日この頃ここ最近。
でも仕方無い。俺は心が広いから許そうと思う。決して悪魔ちゃんも、茶髪ロングちゃんも可愛いからとかそんなでは無い事を理解して欲しい。いや本当に。
「私があなたの前にいる理由が知りたいのね。良いわ、教えてあげる。私があなたの事気になって仕方無いのよ悪い」
「いえ悪くありません」
こう言うしか無かった。だって何されるか分かったもんじゃ無いし?
可愛いからじゃ無いからな。
「うふふ、良かったね花音。じゃあそろそろ本題に入ったら?」
「えぇ、そうね」
アレ?今のが本題じゃ無いの?どこまでふっとんでるの?何故か俺の心を読んでしまう悪魔ちゃんには、きっとこの思いが伝わったハズ。けれど悪魔ちゃんはそんな事知るかとばかりに用件を告げてくれた。
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