短編
□大丈夫だよ
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『んぁ…?』
寝ていたら、いきなり上からくる圧力感に耐えられなくなり、
目を覚ます。
『れ…ぃ…?』
上に乗っている人物を確認する。
覚醒しない脳で一生懸命考える。
どうして、彼がここにいるのか、
『怜…?どうしたの?』
心なしか、悲しそうにみえる顔。
「………、」
怜が強く抱きしめてくる。
『れ…っ』
塞がれる口。
そこから、彼の体温が伝わってくる。
怜の背中に手を回す。
怜も私に回してる手を強くする。
「…………っ」
私の首筋に顔を寄せる怜。
『……………、』
なにがあったんだろう、
大丈夫だよって意味も込めて、回してる手をもっと強くする。
大丈夫だよ
何も聞いたりしないから、
そんな顔しないで…っ
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