捧げ物

□甘いキャンディー
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深夜、レイムさんの部屋に侵入…いや、遊びにいったのは良いものの……レイムさんは忙しいらしく、「すぐ終わるから待ってろ。」と言ったきり、放置だ。ブレイク、寂しい。

はぁ…とため息をついた。最後にレイムさんとシたのは…いつでしたっけネェ…レイムさんは、そういう事が大の苦手らしいので、無理やりという訳…にもいきませんからネェ…。
…あの時のレイムさん…可愛かったナァ…


そんな事を考えながら、暇潰しに飴を一粒、口に放り込めば、途端に甘い香りが部屋に広がっていく。

香りに気が付いたのか、レイムさんがやっと顔をあげて、こっちを見てきた。

「…それ、苺味か?」
「えぇ。そうデスヨォ。」
「………そうか。」

…ああ、レイムさんは苺が好きでしたネェ。ケーキでいつも苺は最後にとっておいてるくらい。

少しだけ物欲しそうな顔をしたあと、レイムさんは書類を棚から取ろうと私に背を向けてしまった。
隣には計算したように、フカフカのベッド。

…こんなチャンス、私が逃すはずないデショウ?レイムさん?
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