捧げ物

□雪とわんこ
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レイムはぬくぬくとした温かい布団の中で細い身体の割にある背丈を丸めていた。
久しぶりにゆっくりできる貴重な日だ。1日くらいのんびり寝ていようと思っていた。

「……ム……イム」

「…ぅ…ん…?」

うっすらと目を開くと目の前に見覚えのある黒い大型犬がいた。

「…ぎょわああぁっ!?」

「あ、レイム起きたぞ!バンダースナッチ!」

『わふっ!』

レイムは危うくベッドから落ちそうになったがなんとか持ちこたえた。

「おはよう!レイム!」

「り、リリィ…!?おはよう…じゃない!なんでこんな朝早く…!」

「ほら!見れば分かるぞ!」

リリィは窓の方を指差した。バンダースナッチは窓枠に手をかけて尻尾を振っている。
見ようにも眼鏡が無ければ見られない…と手探りで眼鏡を探していると、リリィがニコニコしながら渡してきた。

「雪…?」

「そうだ!雪だ!遊ぼう!レイム!」

「いや…そんなに単語を連発されてもね…リリィ…」

「遊べないのか?」

リリィが残念そうに言った。垂れ下がった犬の耳が見える気がする。

「わ、分かった。行くよ。だからちょっと待ってて…グヘッ!」

「やった!!レイム大好きだぞ!」

リリィはレイムの首の骨をへし折るくらいの勢いで抱きつき、スリスリと頬擦りをしてきた。

「わ、分かった。ありがとう。リリィ。」

「レイムは?レイムは私が好きか?」

「…す……好きだよ?」

「やった!バンダースナッチ!!レイムも私が好きだって!」

レイムが少し吃りながらも言ってやると、リリィはピョンピョンと跳ねながらバンダースナッチに抱きついた。

「(好きって言うの…苦手なんだよなぁ…)」

レイムはため息をつきながらも、雪を見てピョンピョン跳ねる子犬を見てクスッと笑った。

「雪の日も悪くないかな。」

「ん?何だ?レイム?」

『わふっ!』

「いや、何でもないよ。」

レイムは着替えながら二匹のわんこにクスクスと笑った。






[後書き]
弥生さん!ご期待にそえていなかったら、書き直しますので!(笑)リクエスト、ありがとうございました!

…え、リリィ。レイムさんの着替え見たのk(殴)

好きっていうワードを口に出すのが苦手なのは僕です(笑)言った後に何か照れるんですよ(笑)
 

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