パンドラハーツ

□お邪魔虫の贈り物
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今日は本当に忙しい。バルマ公に仕事を押し付けられるし、友人であるアイツにも仕事を押し付けられれば私がすべき仕事が三倍になる事を考えるだけでため息が出る。
「レーイムさぁーんvv」
それなのに、肩に人形をのせたこのアホは私の仕事を邪魔しにきた。
「帰れ、ザークシーズ!今は忙しいんだ!」
「あれれ?レイムさん、機嫌悪いですネェ。」
「当たり前だ!大体、仕事を人に押し付けた上に邪魔しに来るなんて、本当にお前は…!仕事が遅れてバルマ公にデコ突っつかれたらどうしてくれ…!」
ザークシーズへの文句に多少、普段の愚痴も混ぜて怒鳴っていると、ザークシーズは制服の下から箱を出してきた。どこから出てきたんだ。
「ストレスには甘いものが一番ですヨォ〜」
そう言って開けられた箱の中には所狭しと詰められたケーキが。
「という事で、きゅうけーいvv」
「お…おい、待て!ザクス!まだ休むとは一言も…」 「じゃあ要らないんですカァ?」
「……食べる。」
ケーキの誘惑には耐えられず、書類をどけてケーキを置くスペースを作る。
「♪〜♪♪〜」
邪魔してくれたお礼に、コイツの仕事は先にやってしまおう、そう思いつつ、ザークシーズに出されたショートケーキにフォークを刺した。
 

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