パンドラハーツ

□のっぽ君
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「…君はおチビさんですねェ。」

私がそう言うと、おチビな眼鏡君はムッとした表情で噛みついてきマシタ。本当にからかいがいのある子デスヨ。

「うるさい!これから伸びるんだ!」

「そうデスカ?…今、レイム君は何歳でしたっけ?」
「十二歳だ。」

「私が十二歳だったときはもう170はありましたがネェ。」

「嘘つけ!そんな事あるわけないだろ!」

レイム君が怒鳴る様は全然、全く恐くありまセン。むしろ子猫が全身の毛を逆立てて唸っている様にさえ見えて、なんだか可愛らしいデス。

「嘘じゃないですヨ〜。」

ニヤニヤとした顔を隠す気もなく、ツンツンとレイム君の可愛らしい額を突っつく。

「やめろッ!」

「いやー、この辺りに身長の伸びるスイッチでもあるをじゃないかと…それにしても、本当にデコデコですねェ〜。デコデコ〜デコデコ〜。」

「ヤーメーロー!」

全身の力で押し返そうとしてくるレイム君を押さえ、またデコを突っつく。

この間までは自分がこんなに明るく振る舞えるなんて想像もしていませんでしたケド、こんな時間を過ごすのも…悪くないですネェ。
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