パンドラハーツ
□鬼ごっこ
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「待てえぇぇぇええ!ザークシーズ=ブレイク!!」
「ホホホホ!捕まえられるものなら捕まえてごらんなサーイ♪」
パンドラ内を物凄い速度で走り回るブレイクとそれを追うレイム。
驚いて道を開ける人もいれば、応援する人までいる。もはや日常茶飯事なのだ。
「待て…と!!言って……!ブベッ!!」
息が切れかけていたレイムが何もないところでずっこけた。
「あらら、大丈夫デスカ?」
ブレイクはトコトコとレイムに近寄った。
「このっ…!」
「きゃあ。怖い。」
レイムがバッと手を伸ばしたが、ブレイクがピョンっと飛び退き、棒読みで言った。
「では、ご機嫌よーう!」
「くそっ!待てぇぇえぇ!!今日こそ仕事しろおぉぉ!」
「仕事なんてものは踏み倒すためにあるんデス!」
「んな訳あるかああぁ!」
「あの二人も元気だねー。」
遠くから聞こえる派手な鬼ごっこの声を聞きながらオズが言った。
「あの二人はトモダチじゃないのか?」
「仲良しだから喧嘩するんだよ、アリス!」
「それに、彼らはあれでいて楽しんでいますのよ?」
そうなのかー!と頷くアリスを横目で見ながらギルがはぁ…と息を吐き出した。
「俺には、レイムは真剣に見えるんだがな。」
「ヘタレはヘタレの気持ちが分かるのかな。」
「オズ!」
今日もパンドラは平和です。
[後書き]
久々にギャグなほのぼのが書きたくなりまして(笑)
最近、真剣に書きすぎて二人のキャラがずれてきたので路線直しです!
シャロンちゃんに「二人は夫婦ですわ!」と言わせるかかなり悩んだ。
それは管理人の気持ちの代弁だ☆