ワンピース
□帰り道
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俺はテスト終了のチャイムが鳴るなり、大きく欠伸をした。途中から真っ白になっている、美しい答案用紙が、俺のやる気の無さを物語っている。
だって、こんな難しい問題解ける訳ねえ。
「ユースタス屋、お前寝てたろ。」
答案用紙を回収しにきたトラファルガーがニヤリと笑って、俺の答案用紙をひったくった。
苛つく事に、一瞬だけ見えたアイツの答案用紙はビッシリと几帳面な字で埋まっている。
そういや、医者希望だったっけ。コイツ…。
そんな事を思いながら時計を見ると、まだ午前中だ。遊ぶ計画をあっという間に考えると、俺は帰る準備を始めた。