ワンピース
□君と共に@
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「マルコせんせ!」
「ん?あぁ。ナミかい。質問かい?」
放課後、マルコは一人で書類に目を通していたが、科学準備室に入ってきたナミやペローナ、ビビに視線を移した。
「そうそう!質問!質問!」
「ん、どうした?」
明るいナミたちの声につられて、自然と笑顔になり、温くなったコーヒーを口に運んだ。
「「「マルコ先生っていつからサッチ先生と付き合ってるの?」」」
「ぶっ!!?」
コーヒーを派手に噴き出した。…髪の青い同僚の口癖を引用した訳ではないが。
「ゲホッ!ゴホッ!ゴホッ!…は、はァ!?」
激しく咳き込みながら聞き返すと、女生徒三名はニヤリと笑った。
「だって、サッチ先生との会話で『昔からお前は』ってよく言ってるじゃない!」
「だからいつから付き合ってるのか聞いてみようと思ったんだ!」
「ちょっ…ちょっと待てよい!何で俺とサッチが付き合って…!」
「「「女の勘。」」」
マルコはガックリとうなだれた。バレていない自信があった…というか、普通なら、ただの親友だと認識するはずなのに…。
「で、マルコ先生が受けですか?」
「何だよい、それ!?」
「腐女子の基本中の基本ワードですよ!」
「(腐女子怖ぇ!!)」
「まぁ、それはいいとして」
マルコにとっては全然良くないのだが。腐女子の脅威を見せつけられたばかりのマルコは思わず姿勢を正した。
「いつから付き合ってるんですか?」
マルコは深くため息をついた。はぐらかす方法はなさそうだ。