ワンピース

□高校生の日常@
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「なぁ、頼むよ!」

私服姿のキッド、ローの前で土下座をするエースと、氷の様に冷たい瞳でエースを見下ろす二人。
三人の間には氷点下並の冷たい空気が流れている。







「頼むからパズーの声、もっかい聞かせて!!!」

「黙れブラコン!!」

そう、エースら三人が…高校生男子三人がビデオ鑑賞会で見ているのは某お空のお城の話である。
エースが主人公の少年の声がルフィと同じだからもう一度聞きたい、とほざきだしたのが異常気象の原因なのだ。

「なぁ、あのバアちゃん…ダダンさんに似てねぇか、エースん家の近くの…」

「うっわ、やだ!!ジャムの記憶があああぁ!!」

「なんだよ、それ!気になるな!」

あるオバサンを見てローが言うと、エースが頭を抱えだした。


「目がああぁぁっ!って、ホーキンスも叫んでたよな、この間。」

「あぁ、宿題忘れたら黄猿が目に電気スタンドを近づけたらしいな。」

「それ、地味に痛ぇよ!!」



そして数時間後、エースがぼそっと言った。

「あれ、どんな話だった?」
「……さぁ。」

「そんなもんだろ、高校生は…。」

結局、誰一人として完全に理解できたものはいないのが今の男子高校生の現状なのだ。



[後書き]
皆にジブリを見せてみたかったんです(笑)
誰もストーリーを理解せずに終わります(笑)
 

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