捧げ物

□甘いキャンディー
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足音をたてないように、レイムさんの背後に忍び寄る。
「レイムさんvv」

「なんだ、ザク…んっ!?」
レイムさんが振り返った瞬間に開いていた唇に自分の唇を押し当てる。レイムさんの眼鏡の奥の目が大きく開かれているのが見える。喋るために開いていた口の中に、舌ごと飴を転がり込ませて、舌を捕まえれば、レイムさんは顔を真っ赤にしてギュッと目をつぶってしまった。本当に可愛い恋人を持てて幸せだ。
レイムさんの口の中で、飴が溶けきる頃には、レイムさんの足はガクガクで、一人では立っていられない程になってしまった。

「ん…。」
「は…っ!ざく…っす…」

弱々しく私の腕にレイムさんがつかまってきたので名残惜しいけれども唇を離せば、レイムさんの真っ赤になり、潤んだ瞳と視線がかち合ってしまって、不覚にもゾクッとしてしまう。

「キスで腰がくだけちゃいまシタカ?」

耳元で囁くと、レイムさんは身体をかたくして、うつむいた。…まぁ、伊達に飴食べてませんよ、私だってネ。
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