パンドラハーツ
□のっぽ君
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「…いつの間に、こんなにおっきくなっちゃったんですカァ〜?」
レイム君…いえ、レイムさんは「さぁな。」とだけ言って高い所にある本をひょいっと取っている。…私はそんな所の物取れませんヨ。
「デコデコが効いたちゃったんですかネ。」
ため息をつきながら、レイムさんのデコをペチペチと叩く。
「…だと…か?」
「は?」
「背が…デカイと…嫌か?」
レイムさんはちらっと私の方を見た。「別にどうでもいいが。」と付け足すと、また本棚と向き合ってしまった。…本っっ当に嘘をつくのが下手ですネ。まぁ、そこも可愛さの一つなんですケド。
「プッ。」
「な、何を笑ってるんだ!ザークシーズ!貴様!」
「まァ、私よりも大きくなってしまったのは、屈辱的ですケド…」
レイムさんはきゅっと唇を噛んで、うつむいてしまった。眉が下がっているのが、なんとも可愛い。昔から可愛さは全く変わりませんネ。
そんな彼に悪戯心が芽生えて少しだけ背伸びをして、デコにチュッと軽いリップ音をわざとたててキスをしてやると、レイムさんがびょんっと跳ねた。跳ねたんデス。本当に。
「ひょあっ!」
「今ののっぽな可愛いヘタレイムさんも、大好きですカラ、安心して下サイ。」
そう言って抱きしめてやると、レイムさんの真っ赤な耳が近くに見えた。顔もおそらく…いや、絶対に真っ赤になっているのだろう。
「レイムさん、」
「な、なんだ!?」
「愛してマス。」
耳許で低く囁いてやると、予想以上に真っ赤になるレイムさん。
本当に、可愛い恋人がいるって幸せですネ。
[後書き]
っぶねー!!裏に行きそうな雰囲気になりかけた!書けないのに(笑)ネタ提供者が裏希望!とか言ってたせいですかね(笑)
デコデコじゃのーぅをやらせたかったんです(笑)
それにしても、ブレイクさん、可愛いって言い過ぎ(笑)