薔ぁ薇小説
□ゲテモノ。( 味覚音痴兄弟★病み /死ねた )
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あるひ、せいねんはたいせつなこいびとをうしないました
せいねんはこいびとのなきがらを、ぼーっとしながらみつめていました
こいびとがしんだしゅんかん、どうじにせいねんのなかのせいじょうというぶぶんが、えししてしまったのです
せいねんはいいました
『アルフレッドはどこにかくれた?』
せいねんはすでに、めのまえのアルフレッドをアルフレッドとしてにんしきできなくなっていたのです
だってせいねんのしっているアルフレッドはちゃんとあたたかくてうごくから
こんなつめたくてずっとじぶんをほったらかしにしてねているやつがアルフレッドであるわけがない
それに、これは、せいねんのことをアーサーとよばないのです
アルフレッドだけがしっている、"くに"であるせいねんのアーサーというなまえ
いつだってこいびとは、せいねんのことをやさしくアーサーとよんでくれていました
『これは、ちがう。ちがう、ちがう、おれがほしいのはすきなのはあまえてるのはいっしょにいたいのはこれじゃない。アル、ある?おまえはいたずらがすきだな。でも、さみしい。たのむ、でて、きて。』
いしきしていなかったのでしょう
ほほにつたうなみだをそのままに、せいねんはぼうぜんとそのばにたちつくしていました
そして今、青年は大好きな恋人の隣で幸せそうに笑っています。