Novel-BL-
□愛の定義
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「愛してるよ」
単調なヒトコト
愛してるって、なに?
いつも囁くその言葉は、なに?
「愛してる」は、そんなに
―容易く囁ける言葉なの?
「凜(りん)…おいで」
僕の名前を呼びながら、優しく微笑んで抱き寄せる
…僕の大好きな恋人。
真白 秀(ましろ しゅう)
幼なじみで、優しくて、大人で
…カッコイい。
「秀ちゃん…、苦しいよ…はなして?」
「やぁだ。もう離さない」
「…////」
「凜ちゃん可愛い♪」
「…っ! も、もう!!」
恥ずかしくても、穏やかで楽しい平凡な日々。
…けれど、
「…凜、愛してるよ」
それは…
その言葉は…
カンタンに言えるぐらい、
僕は容易いものなのかな…?
「…秀ちゃん
僕のこと…愛してるの?」
疑ってるわけじゃない
…ただ、
「愛」の意味を知りたかった。
「…愛してるよ。だから凜のそばにいるんだ」
「……、じゃあ
じゃあ、愛してるって…何?」
秀ちゃんが、一瞬言葉をつまらせる。…あぁ
やっぱり、愛してるって意味を
秀ちゃんでさえ知らないのかな
「…凜、愛してるっていうのはな…、
―愛ってなんなんだろう
.