Novel-bullet 2(CP)

□寵愛は檻の中で。
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 最近購入した高級マンション内の一室に帰り、半ば急ぎながら靴を脱ぐ。誰もいない居間にやって来た後、居間を通り抜けた先にある俺の部屋に向かった。



 部屋に入ると、そこには愛しい愛しいあの少年の姿。

「あ……い、臨也、さ……!」

 部屋のベッドに寝そべっていた彼は部屋に入ってきた俺を見るなり震えた声をあげた。

「……ただいま、帝人くん。いい子にしてた?」

 俺は彼――竜ヶ峰帝人くんに近づき、昨晩俺が彼の首につけた鬱血の痕に触れた。

「ひっ……!」

 ひきつったような声をあげ、帝人くんはその場から後ずさった。

「逃げることないのに」

 苦笑しながら俺はベッドに乗り上げ、その場から動けない帝人くんの正面に座った。

「俺は、こんなにも君が好きなのに」

 俺は帝人くんの右足首についた鎖を手に取った。



 俺が帝人くんを自宅に監禁し始めて、ちょうど一週間になる。


 捕まえるのは簡単だった。いくら内側にとてつもない狂気を持っていても、彼はまだ学生だ。あの憎たらしい金髪の様に強い力を持っているわけでは無いけれど、彼を捕らえるには俺の力でも十分だった。



 まず自宅に連れてきて、逃げられない様足に鎖を付けて。


 食事も風呂も与えてやるけど、家の中を勝手に動き回るのは許さない。


 彼がいるのはいつも俺のベッドの上。

 俺はそんな彼を好き勝手に弄ぶのが何よりの楽しみだった。




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