荒廃都市
□目的
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モエキ
「ねぇ、これからもずっとここにいなきゃいけないのかな?」
ミキ
「どうした、いきなり」
モエキ
「今はまだ水とかも出るけどいつ出なくなるかはわからないでしょ?ずっとこのままでいるのは危なくない?」
ミキ
「まぁ、確かにな」
ユシキ
「危ないのは何をしても変わらないが、モエキの言うことも一理ある」
モエキ
「でしょー」
ミキ
「でもどうしようも」
アキ
「ないことないぜ」
ユシキ
「アキ」
モエキ
「おかえりー」
アキ
「おう、ただいま」
ミキ
「どーゆーことだよ」
アキ
「この都市の全ては中央塔で管理されてる。つまり水とかが使えるってことはまだ中央塔は生きてるってことだ」
ユシキ
「それは僕も思っていたが、ならばなぜ助けにこない?」
アキ
「そこまではわからねぇよ。もしかしたら人間なんていなくて機械だけが動いてるのかもしれねぇし、もっと別の何かかもしれねぇし」
ミキ
「中央塔に行ってみればわかることだ」
モエキ
「じゃあ行ってみようよ」
アキ
「それは止めた方がいいぜ」
ミキ
「なんで?」
アキ
「あそこの周りは人間と【やつら】の死体で埋め尽くされてた。【やつら】の死体だけならまだしも人間も混じってるなら下手に近づかない方がいい」
ユシキ
「そうだな。無駄に死ぬのはごめんだ。行くにしてももっと情報を集めてからの方がいいだろう」
ミキ
「でも中央塔の中って絶対に安心で安全なんだろ?げんに入ろうとしたやつは無差別に殺されてるわけだし」
モエキ
「なら中に人がいないのってちょっとおかしいよね?いるならなんで私たちを匿ってくれないのかな?」
ユシキ
「それも全部行ってみればわかる」
アキ
「まぁまずは中央塔に入れるルートをみつけねぇと」
ユシキ
「できるか?」
アキ
「たぶんな」
ミキ
「なんか目標ができるとやる気がでてくるな」
モエキ
「よーし、がんばるぞー」