短編
□♪バレンタインデーキッス
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♪バレンタインデーキッス
バレンタインデーキッス
バレンタインデーキッス
恋の記念日
シャラララ素敵にキッス
シャラララ素・・・て歌ってる場合じゃない!!
明日はバレンタインデーなわけで
つまり、私も世の女性と同じように作っているわけなのだが・・・。
「さて。これは本日何度目の失敗だったかなぁ」
料理は苦手ではない。むしろ得意だ。
ただ今日に限って一回も成功しないとは。
謎だ。
世界の七不思議にでもいれてほしいくらいだ(んな大げさな)
材料はもうない。
さて、どうする自分。
一回目は、まだましだった
二回目は、酷い型崩れ
三回目は、半生で(もっぺん焼いたら破裂した)
四回目は、真っ黒
5回目は・・・もう言いたくも無い
「はぁ。とりあえず材料買ってくるか」
と、その時頭の中に既製品の文字が浮かんだ。
作り直している時間はほとんど無いに等しい。それならば今年はあきらめて―――いやいや、そんなことしたらどうなるか。
翌日(つまりバレンタイン当日)。
さて・・・結局既製品を買ってきたのだが。
絶対的に文句を言われるであろうことは予測済み。
なので心の準備は――できてない
タイミングもわからない。
うん。今までだったらちゃんと手作りだったから渡しやすかったんだけどねぇ(ほとんどが感想を聞く前に逃げてたんだけど)。
って悩みに悩んでたらいつの間にか放課後に!!
気づかなかったなんて一生の不覚よ
んーもーいいや。正直に言おう。
女は度胸。そう腹を括り、重い腰を上げ教室を出た。
教室を出て、向かった先は
→応接室(2P)
→黒曜(3P)
→生徒会室(4P)
→テニスコート(5P)