短編

□あっちむいてほい
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久々の彼氏との休日。
なのになんで構ってくれないのぉぉぉお!!

「ねぇ、こっち向いて構ってよ。」
「今忙しいからあとでな。」

むぅ…
さっきからずっとこんな感じです。

もういいもん。
構ってくれないなら浮気しちゃうもん。

携帯を鞄から取り出して、アドレスから跡部の文字を探す。(まぁ、一番上にあるんだけどね)

そしてメール…ではなく電話を掛けようとした瞬間
「浮気はあかんで。」
と携帯を取り上げられた。

「構ってくれない侑士が悪い。」
むくれてプイッとそっぽみる。

そんな私に苦笑して言う。

「なぁ、そんな怒らんとって。なっ。」
そんなこと言ったって今日の私は許してあげないんだから。
と、だんまり。

しばらく二人の間に沈黙がはしった。
が、いきなり侑士が立ち上がったかと思うと、私の目の前にきて
「あっちむいてほい。」
侑士の指につられて右を向いた私の頬に優しくキスが落とされる。
「///」
「これで機嫌直してな。」
侑士の顔を見れば満面の笑み。

こんなんで許しちゃう私って…
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