長編

□第1話 プロローグ
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漆黒の空。

遥か彼方。

上空で誰かが戦っている。
時折火花が飛び散り、激しいことが伺える。

一人は栗色の髪をした女性だ。

その女性を取り囲むようにして13人の黒色の肌の男女がいる。

そして、遠く離れて‘ソレ’を見ている男がいた。

「伯爵!後ろに」

伯爵と呼ばれた男はニヤリと笑みを浮かべ、やっと出てきましたね14番目≠ニ言った。

その瞬間大爆発が起こった。

「死ね!!俺が千年伯爵になってやる。」

「やれるものならやってみなさい。」


そのやり取りを横目で見ながらニヒルな笑みを顔に貼り付ける女性。

「さて、私達もそろそろ決着を着けましょうか。」

目をつぶり深く“はぁぁ”と息を吐くと一呼吸置き“ぱちっ!”と目を開けると勢いよく息を吸った。

「さぁ、覚悟しなさい!如月例のアレを。」

すぐ傍で控えていた猫のようなものが人へと姿を変え、剣を渡した。

その剣は見た目は普通のどこにでもあるようなものだった。
が、女性の手へ渡ると光を放ちみるみるうちに剣はその形を変えた。

「!」

「くそっ。・・・やっぱりテメェだったのかイノセンスを司る者は。」

「じゃぁ、14番目は「それは違うわ。彼が勝手にやったことだもの。」・・・」

まぁ、私にとっては好都合だったけれど≠ニ笑ってみせた。

「ふざけんじゃねー」

そう叫んで13人のうちの半数以上が女性に一斉に襲い掛かった。

女性は驚くこともなくただ淡々と言った。

「イノセンスよ我の命に従え。百花総乱舞」

そして剣を構えた。

剣は勢いよく光を放ち、その光は襲い掛かってきたものたちの身体を貫いた。

「チッ、ばか共が」

「なッ!馬鹿な消えていく。くそぉぉぉ」

光が消えると同時に彼らは消えた。

残ったものはただ消えていく仲間をみることしかできなかった。
何故ならその光に触れたものは消えることをしっていたからだった。

しばらく、硬直状態がつづいたが残った者達が一斉に動いた。
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