長編

□第2話 始まり
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「六幻、災厄招来!」

―俺はアクマを倒し続ける!

「界蟲『一幻』!」

六幻から放たれた界蟲たちが―…。



「お疲れさま〜☆」

「…帰るぞ」

「んっ。了解。ねっ、君もそんなところに突っ立ってないで早く行くよ。」

天音はゴズににっこりと笑いかけると、既に先を行く神田の元へ駆けていった。



無事本部へと到着した三人。

「報告書は私が出しておくから」

いち早く部屋へと戻りたがっている神田へと声をかける。

「あぁ、すまない」

「いいのよ。早く行って確認したいんでしょ。」

何を‥‥とは言わなかった。
「あとは私に任せてね〜」

そう言い残して司令室目指して歩き始めた。

その後ろでは、医療室へ行くとか行かないとか神田とゴズの言い合いが始まっていた。

それを聞いて“クスッ”と笑いながらこのあとヘブラスカの所へと久しぶりに行ってみようと考える。



司令室の前まで来たときに突然
「こいつアウトォォオオ!!」
という門番の声が教団中に響き渡った。

「アララ。‥‥この時期だと多分あの子だと思うのだけれど。ユウが行ってなければいいのだけれど‥‥行ってるわよねぇ」

その予感は的中するのだけれど、そんなことが分かるはずもなく……。

“取りあえず、報告書だ
けでも置いておくか”と司令室へ入った。

二人が再び出会うまであと数分。
 

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