長編2

□標的1
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瑞希side
目を覚ましたらベッドの上でした。
…なんていうベタなトリップのしかたがあるかぁ、と思ってた私はまさか自分がそのベタなトリップをしてしまうなんて誰が予想できただろうか。

ちょっと整理してみよう。
私は天音と学校で別れた後、道路にボールを追いかけて飛びだした子供を庇って引かれた……引かれたのか私って!!
まぁ、そこは置いといてだ。
普通は病院なんじゃ…
と言うよりあの速さのトラックに引かれて平気だったのか!?
即死だよね。
え!?ってことは私ってばもう死んでるの?
嘘だぁ。
だって現に私は生きてるし!!

…なんでトリップしたかなんて分かるのか?
だってそれは窓の外からリボーンのキャラクターの声がするんだから(えっへん!)
あれはツナだなぁ、とかね。

……ってことはだ。
私は元の世界から消えたってこと!?

天音心配してるかな。それとも怒って……怖いのに。

…今気づいたんだけど、私、透けてない?透けてるよね!!
本体が元の世界にあるからなのかなぁ
濃くなってきてるってことは、本格的にこっちの世界に来てるってことじゃん!!

天音もいたら面白かったのに。
来ないかなぁ?こっちに。

まさか思ったことが本当になるなんてこの時はまだ思ってなかったんだ。
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