長編
□第3話 黒の教団
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「なんだいこの子は!?」
ゴーレムにより映し出された映像は監視室へ送られていた。
「ダメだよ。部外者入れちゃあ〜〜〜〜〜〜なんで落とさなかったの!?」
「あ、コムイ室長。
それが、微妙に部外者っぽくねーんスよね。」
「ここ見て。兄さん。」
上から順に、いかにもふざけた感じのコムイ室長(これでも偉いんだよ byコムイ)。
すんごく苦労してそうなリーバー班長。
ツインテールがなんとも愛らしい室長の妹リナリー。
そして、リナリーが指差す映像にはアレンと共にティムキャンピーが映っていた。
「この子、クロス元帥のゴーレム連れてるのよ。」
―その時
『すいませーーーーーん』
「!」
<教団の外>
「クロス・マリアン神父の紹介で来た、アレン・ウォーカーです。
教団の幹部の方に謁見したいのですが。」
<監視室>
「元帥の知り合いだ!
あの人生きてたのか。」
クロス・マリアンと聞き若干ざわついた。
「【紹介】って言ってますけど室長、何か聞いてます?」
リーバー班長が尋ねる。
「………
知らない。」
コーヒーを飲みながらソレに答える。
<教団の外>
『後ろの門番の身体検査、受けて。』
「え」
「………」
門番と言うのだから人かと思いきやほんとに門だった(ある意味恐怖体験)。
「………
どうも。」
“ぐおっ”
急に中央の顔のような(…顔なんだろうけど)ものが乗り出してアレンの目の前に来た(正に恐怖)。