ボカロ**

□秋風恋歌
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二人歩いた小径 ひとり 歩いています
風に揺れる葉の音 ひとり 歌を 口ずさみます


手鞠花 色あせるやうに
この想い 消え逝く前に
手毬歌 歌う貴女の
声をこの胸に 響かせて


舞い散る落ち葉は、ひらひらと
緑と紅、つがいの楓
木枯らしが、連れ去るひとひら
見上げた空には 片時雨


風が木々を揺らして、交わりを歌えば
貴女の歌声が、胸の奥に響いてきます


言えない恋は その胸に
癒えない傷を 重ねたね
消えない愛よ 叶うなら
せめてこの歌を 響かせて


舞い散るひとひら、ひらひらと
今も口ずさむ 手毬歌
詠い、詠え、詠う想いを  
この歌に隠して、袖時雨


泣かないで、顔上げて、
この空で、あなたを、見ているわ


染まり逝く、木々のように赤く
この胸に散る 楓、ひとひら
木枯らしに抱かれ 眠りたい
胸に散らす 紅時雨


風は歌う、秋風恋歌 時雨はいつしか、風花に
風に吹かれ消える想いは 私を濡らしてゆく、恋しぐれ

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