08/22の日記

23:04
※獄ツナ パラレル小説 微エロ
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獄寺君のキスは上手いと思う。

ぺたりと座った俺の肩を掴んだ獄寺君が、もう片方の手を指先だけまとめて握る。
彼は膝と膝を軽く開いた正座の状態だから頭一個分見上げる姿勢になる。獄寺君の鼻は細く高く、キスの時は顔を傾けないとぶつかって唇が届かない。時々鼻先で俺の鼻をつつき、そのまま斜めに滑らして頬をくすぐる。
こそばゆくて、ふふって吐息だけで笑うと嬉しそうに目を細める。
そのまま唇に軽く触れる。
すぐ離れるけどまた近づいてきて今度は少し強く。また離れて、もう一度強く。離れて、次は強く長く。少し角度を変えて強く。獄寺君と舌を絡めたくて唇を合わせたまま薄く口を開くと、彼の舌がそっと入ってくる。暖かい舌先が軽く触れると鳥肌がたつようにぞくってして、んって吐息が漏れる。
舌を口内で絡めたまま獄寺君に抱き締められて、彼の開いた脚の間にすっぽりと閉じ込められる。
密着する身体と段々強くなる舌の動きで、目尻には涙が滲み息も荒くなる。

「ふぅ、んっ…んっ…」

徐々に下半身がずくずく疼いてくる。
もっと獄寺君と抱き合いたい。はしたないし恥ずかしいけど、大きく固くなっている獄寺君の熱に自分のものをこすり付けたい。頭がぼうっとしてきて、獄寺君の事しか考えられない。
獄寺君、好き、好き、獄寺君、気持ちいい、好き、気持ちいい。
もっと舌を絡めたい。息が苦しくなるくらいむちゃくちゃにキスしたい。キスしたい。して、獄寺君。もっと。

二人とも息を漏らしながら何度も角度を変えて舌を絡める。
互いに下半身はガチガチで、俺は、多分少し濡れている。わかる。このまま何度か強く腰を擦り付ければ、多分イク。
獄寺君の固いのに擦り付けたい。声を上げながらイキたい。キスしたままイキたい。
すごい、獄寺君のキスって。セックスしてないのにこんなに気持ちいい。

「10代目、…すげぇ好きです。気持ちいい」

上がった息と、汗ばんだ体。
ようやく離れた唇が溢した言葉。
最後の一言は、俺へってよりも独り言みたいだった。


獄寺君のキスが上手いお陰で、十分満足出来るお陰で、俺達はまだセックスをしていない。


終わり●●

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