宝物
□休日
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「こうやって、まったり過ごすのもいいもんだな」
本当なら今日は美夜とプールに行く予定だったんだが、昨夜、新しく買ったという水着を見せてもらった。
「おい、マジでそれ着るのか?」
「うん。ダメ、かなぁ?」
ダメだろ…
ビキニはいいが、黒って…
下着でも持ってねぇのに。
胸の谷間がくっきり
カップからははみ出していて
ネックホルダー
下は紐…
「そういう水着はな、俺だけに見せてくれよ…」
そう言って耳を食しながら、首の紐を外した。
「だって、左之助さんが…」
身体のあちこちに華を咲かされ、水着が着れなくなった美夜が文句を言う。
「絶対、わざとでしょ?」
「あぁわざとだ。美夜の身体を見ていいのは俺だけなんだよ」
どうだ、と言わんばかりの顔してコーヒーを口にする。
「うわぁ…すごい独占欲」
これではお千ちゃんと海に行くなんて、とてもじゃないが言えない。
さて、どうやって海に行く事を告げようか。
その前に、やっぱり左之助とプールに行きたい、そう思うのだった。
終
海には俺もついて行く