短編
□出逢い
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コイツ、大兄の比じゃねぇ。
いけるか…。
「休憩にはまだ早くない!?」
「…くっ!」
重たい連撃を食らわされる。
防ぐだけで精一杯だ…!
感心してる暇はねぇ!
とにかくこの状況を何とかしねぇと。
どうする…。
「君、こんなもの?」
「くそっ、ナメんな!!」
「うっ!?」
俺は沖田さんの片足に蹴りを入れ、構えが少し崩れたところに力を込めて竹刀を振り下ろした。
「はあっ!!」
パァァァン!!
しかし流石といったところか、何とか彼は俺の一撃を受け止める。
「…やるね」
少し顔を歪めながらもニヤリと笑う。
「そんな余裕があるんすか?」
俺も負けじとニヤリと笑い、握った手に力を入れて思いっ切り振り上げて降ろす!
ところだったんだが……
「そこまでだ!!」
「「!!」」
その声にお互い動きを止め、声がした方向に向く。