短編

□出逢い
6ページ/10ページ

コイツ、大兄の比じゃねぇ。


いけるか…。




「休憩にはまだ早くない!?」


「…くっ!」




重たい連撃を食らわされる。


防ぐだけで精一杯だ…!




感心してる暇はねぇ!


とにかくこの状況を何とかしねぇと。



どうする…。




「君、こんなもの?」


「くそっ、ナメんな!!」


「うっ!?」




俺は沖田さんの片足に蹴りを入れ、構えが少し崩れたところに力を込めて竹刀を振り下ろした。




「はあっ!!」




パァァァン!!




しかし流石といったところか、何とか彼は俺の一撃を受け止める。




「…やるね」




少し顔を歪めながらもニヤリと笑う。




「そんな余裕があるんすか?」



俺も負けじとニヤリと笑い、握った手に力を入れて思いっ切り振り上げて降ろす!



ところだったんだが……





「そこまでだ!!」




「「!!」」




その声にお互い動きを止め、声がした方向に向く。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ