短編
□出逢い
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「近藤先生!?」
沖田さんは驚きの声を上げ、その先生の元に駆け寄った。
…せ、先生?
俺は勢いよくしゃがみ込んだ。
「ハァハァハァ…」
…アイツ、全然息上がってねぇじゃねぇか…。
疲れた…アイツ無茶苦茶強え―。
今度は俺が攻め込むとこだったが、こんなんじゃ攻めたところでどうなったか…。
「おい」
「!」
長髪で一つに結んだ男が、俺を見下ろす形で声を掛けた。
俺は立ち上がりながら何の用かと聞いた。
「お前、この試衛館道場に入門しろ」
「はい!?」
い、いきなりなんだコイツ…。
つーか命令口調かよ。
どいつもこいつも、此処は俺の意見を無視するつもりかよ。