キセキノウタ

□第8話:入部!そして始動
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「あと2人……。あと3日……」



 テーブルの上に置かれている一枚の入部届と睨めっこしている、澪、健、そして紬。
 律はと言えば録音室……おトイレである。



 昨日、来ない入部希望者を待っていた澪達だったが、さわ子が一枚の入部届を持って準備室に現れたのだ。



 入部届にあった名前は『平沢唯』。待望の入部希望者に、律達は舞い上がり、どんな演奏を見せてくれるのか、ギター歴は長いのかとテンションが上がった。



 ピロピロ〜ん



「……恭弥からメールだ」

「え? もうメアド交換したのか?」

「あぁ、なんなら教えてやろうか?」

「えぇっ!? そ、そんな……っ」

「恭弥達にはOK貰ってるぞ? 澪からメアド交換は言い出せないだろうからってな。……ん? なんだ、この内容……?」



 カチカチとメールをチェックしていた健は首を傾げる。



「どうしたんだ?」

「……これ」



 と健は、澪とムギに携帯のディスプレイを見せた。



《先に謝っておく。スマン!》



 意味が判らず、3人は首を傾げるばかり。



「みんなーっ!入部希望者が来たぞーっ!」



 バァンッ!と扉を開いて入ってきたのは、律と



「っ!? 水無君(恭弥)っ!?」

「……よう……」



 グッタリとした表情の恭弥だった。










第8話:入部!そして再始動!










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