BBS劇場

□ε
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『真夏の出来事』(和澪)




「うわぁ…すげぇ人だなぁ…」

「だから言っただろ…休日は混雑するって…」



ある日、律に誘われて市民プールへやってきた



私は混んでるから嫌だって言ったんだけど…律が無理やり…



「まぁいいじゃねぇか!空いててもなんか寂しいしさ!」

「そういう問題じゃない気もするけど…」



律の大雑把さにため息を零し、去年の合宿で着た水着に着替えた



「よし!遊ぶぞーっ!」

「走ると危ないぞ!」



ワーッと律がプールに向かって走り出した






「あれ?りっちゃん?」






ふいに、聞こえたのは唯の声



「おお!唯じゃねぇか!」



そして



「あら、澪たちも来てたのね」




私の後ろからは和の声が聞こえた



「のど…………か………」



と振り返れば



「…………」

「どうしたの?澪」



休みの日に和に会えたことはすごく嬉しい



でも和は



あろうことか、水着を着ている



「…の、和っ!なんで水着なんて着てるんだよっ!」

「え…?だってここプールよ…?」



メガネもしてなくて、普段あまり見ない和になんかドキ☆ドキしてきたっ



「そうだ、澪。焼きそば買ったんだけど食べない?」

「え!?」



和の手を見れば、焼きそばが二つ



「唯、今律と遊んでて焼きそばどころじゃないだろうし」



もったいないから



と、和が空いてるテーブルのほうへ歩いて行った



私は律たちと和を交互に見つめ、和の後を追った










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