BBS劇場

□ε
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「じゃあ和も唯に無理やり誘われたの?」


「えぇ、楽しいからって言われてね」


和と二人で焼きそばを食べながら、今日の出来事を話す


そしたら和も私と同じで、唯に無理やり誘われたんだって


「でも、そうね」


和はジュースを飲んで






「澪に会えたから、来てよかったわ」





ニコリと笑った


「…………」


うん


そうだな


うん、今わかったんだけど


和って…


天然タラシかもしれないっ


恥ずかしいことをサラッと言っちゃうっ


嬉しいことをサラッと言っちゃうっ


どうしようっ


く、口から心臓が出そうなくらいバクバクしてるっ


「澪、顔真っ赤よ?熱射病かしら…」


「ッ!ち、ちちちちっちが…っ!!わ、私も律たちと遊んでくる…っ!!」


和が私の額に触れて、私は慌てて立ち上がり


「あ!澪!走ると危ないわよ!」


走って律たちのところへ向かったら…


「あいたぁあっ!」


「澪ちゃん!?大丈夫!?」


「派手に転んだなぁ…」


思いっ切り転んだ…


痛いし恥ずかしいし痛いし…


もう穴があったら埋まりたい…っ


「だから言ったじゃない…大丈夫…?」


「うぅ…っ大丈夫くない…っ」


オヨヨと涙を零すと、和が私へ手を差し伸ばしてくれて


「行きましょ?」


またニコリと微笑んだ


「あ、ありがとう…」


ちょっと恥ずかしいけど、和の手を取って


一緒にプールへ入った


後からムギと梓にも連絡して、みんなでたくさん遊んだ


何気ない一日が


ちょっとだけ特別な一日に変わった日だった──










終わり(笑)
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