BBS劇場
□ζ
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ブーッブーッ
「ん…?」
携帯電話のバイブ音で目が覚めた
「律か唯かな…」
メールじゃなくて電話みたいで
携帯電話の画面を見た瞬間
「ッ!!」
ガバッと起き上がった
「も、もしもし…?」
すぐに携帯電話を耳に宛てると
『あ、澪?起こしちゃってごめんね?』
和の声が聞こえてきた
「う、うん…大丈夫…って、どうして私が寝てたって知ってるの!?」
不思議に思ったことを聞くと
『え?だって風邪を引いたなら寝てるしかないでしょ?それに、何度も電話をしたのよ?5回目くらいでようやく出てくれたの』
って言われ、確認してみると本当に30分置きに5回の着信があった…
「そ、そっか…」
『ごめんね?起こしちゃって』
「いや、いいんだ…」
和の声が聞けたから…
「それで、どうしたんだ?」
『うん、あのね。』
そして和から出た言葉が
『律から、今日澪のご両親、同窓会でいらっしゃらないって聞いて、だから澪に何か精の付くものをと思ったの』
入れてもらえない?と
私は慌てて窓へ駆け寄り、カーテンを開けて玄関を見る
和が私へ手を振っていた
「な…い、いつから…っ」
30分置きに5回
つまり
2時間半も前から?
「い、今開けるから!!」
『えぇ、ありがとう』
ど、どどどどっどうしよう…っ!
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