地下劇場
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『サンタ苦労ス 2010』
「じゃあ、今日はクリスマスプレゼントの買い出しね」
「は、はい」
ある日、アルバイトの澪を連れて来るクリスマスのプレゼントを買いに行った
「えーっと」
「あの…ナミさん…」
「なに?」
澪がプレゼントリストを見ながら首を傾げた
「この、テレサちゃんと烈ちゃん、ハンコックちゃんと陸ちゃんのプレゼントはなしって…」
なんでですか?と
「…そいつらは全員大人だし、プレゼント出来るものは要求してこないの…」
「え!?」
ギョッと目を見開き、カタカタ震え始めた
「“ちゃん”より“さん”のほうがしっくり来るけど、敬語なんて付けるほうがバカに思えてくることされるわよ…」
はぁ…とため息を零し、プレゼントリストに記載されているプレゼントをカートに入れていく
「た、例えば…どんなこと…?」
「……」
私は横目で澪を見つめて
「澪って、処女?」
問い掛けた
「え!?な…っなななっ」
澪は顔を真っ赤にして慌て出す
処女ね…
「処女じゃなくなることをされるわ…」
「えぇえええっ!?」
恥ずかしがり屋な澪にはちょっと刺激が多すぎるかもしれないけど…
「ななっなん…っ」
「ちなみに私もアイリも、ミリアもこの仕事で処女をなくしたから…」
「なーーんっ!?」
澪は極限まで顔を赤くして、固まった
「処女を大切にしたいなら、辞めたほうがいいわよ?」
この仕事は無理にしないほうがいい
ある意味、体が保たなくなる…
「ナ、ナミさんは…なんで辞めないんですか…?」
顔を真っ赤にしたまま私に聞いてきた
私はきょとんと澪を見つめて
「そ、それはあれよ…。お金がいいからよ!うちの海賊はいつも極貧に陥るからっ」
澪から視線を外して告げた
「そうなんですか…」
澪は肩を落とし、どうしようかと考えてる
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