地下劇場

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「ふぁ……ねむ。も朝か……ん?」



窓から日が差して、その眩しさで目が覚めた。
それと少量の違和感で。



「え……と。これは」



起きたらナニかが股に生えていた。
しかもギンギンって言ってもいいくらい固くなってた。
違和感の正体はコレかあ、なんて納得しつつ……



「って、納得できないから!」



なんだ。なんでだ。

どうしてこうなった。

昨日何か変な物でも食べた?いや変な物食べたからってこんあ事にはならないはずで。
じゃあ何か異変があった?いえいえ前兆すらなかったから、こんなに驚いているワケで。



「なんで私のココにこんなモノが生えたんだろう……」



生えてるソレにそっと触れてみる。
びくん、と電流が走る。
ぞわぞわって背筋を走るソレを私は知ってる。

それは……快楽。



「本物だよね……」



これは夢では無いらしい。
まぎれもなく現実で、私の股にはアレが間違いようもなく生えていて。
ソレはパジャマのズボンの中でとても固くなっている。
見なくても感覚で分かる、その勃ちっぷり。
たぶん先走りまで出てる感がある。

男の全てに付いているコレが私の体に生えた理由は全くもってよく分からないけれど、現実を受け入れざるを得なかった。

受け入れたくなんてなかったけど。



「そうだ、学校……」



呆然とする暇も無く時間は過ぎるので、慌てて学校へ行く支度をする。

パジャマを脱ぎ、ソレを見ないようにしつつ下着を替えた。だってやっぱり濡れていたから。
ショーツからはみ出そうだけど、そんな事気にしてられない。
ただソレを抑える為とスカートがめくれても安心できるように、と短めのスパッツを履いた。
制服を着てトーストを1枚持ち、走り出す。



「行ってきまぁす!!」



私こと秋山澪のとんでもない一日はこうして始まったわけである。










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