地下劇場

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「でも…なんで急に…その…猫耳と尻尾が…?」



私の部屋で、和と二人きり



ママもパパもいないから…



なんかドキドキ…



「それがわからないの…。ただ普通に過ごしてただけよ?」



至って普通の日常を過ごしてただけなのになぜ…



和が少し肩を落としてる



…猫耳も垂れてるし…



か、可愛い…



「…本物…だよな…」



確かめるように、猫耳に触る



「…何度触っても本物よ…」



はぁ…とため息を零す和



「ふむ…」



どうしたものかと考える私たち



その間、和の尻尾が動いてて…



すごく気になって、無意識に目で追ってて…



「澪?」

「あ…うん…ごめん…」



和に呼ばれ、ハッと我に返る



「……」



和はきょとんと私を見つめ



「まぁ考えてもわからないから、ちょっと遊びましょうか?」



クスリ、綺麗に笑う



「あ、遊び…?」









和に








押し倒された








「え!?」



ギョッと和を見上げる



いきなりのことに、私はパニックに陥った



「尻尾、気になるでしょ?」

「…っ」



お腹を這う和の尻尾



喉を撫でられ、コクリと息を飲む



「の、和…っ」

「ん?」



和はメガネを取り、枕元に置いた



な、なんだろう…っ



なんか…っすごく熱くなってきた…っ



「澪?」

「っ」



ドキドキと胸が高鳴る



和がこんなに近くにいるからかな



「あ…っ」

「ふふっ」



い、いったい…っ



私どうなっちゃうのォオっ!?










続く
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