地下劇場

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耳の巻貝の曲線を和の舌が舐めて辿っていく。
ふぅっと小さく吐息がかかって、びくんと体が震えた。



「分からないならココに教えてあげる」



そう耳元で甘く囁きつつ、手が下に移動し秘所を撫で上げた。
事後故に下着は着けていなくて、すでにとろとろのソコは和の指をくちゅっと濡らした。



「んっ……はぁ……っ」

「澪をたくさん鳴かせてあげる」



私の身体の中から溢れ出てくる愛液を指に絡め取り、敏感で繊細な部分を擦り上げた。
繁みを掻き分けて、ぬるりと細くて長い指が入ってくる。
ひくひくと求めるように収縮する膣は和の指を悦びながら迎え入れた。



「……んぁあっ!」

「相変わらずゾクッとするような声で鳴くわね」



揶揄するような声が閉じた瞼に降ってくる。



「でも本当は……泣きたいのは私の方」

「の、どかぁ……」



哀しい台詞に閉じていた瞳を開ける。
切なそうな苦しそうな顔に胸がぎゅっと締めつけられて痛くなるけれど。
そんな表情も一瞬で私の視線を受けるやいなやいつもの余裕のポーカーフェイスに戻ってしまった。



「ねえ。澪に似合うと思うの」

「な……に」

「猫とか犬とかなら可愛いってさっき言ってたわよね」

「え……?」



どこから取り出したか分からないけど、和の手にあるものは間違いようもなく赤い革製の細い首輪だった。
ご丁寧に銀色のネームプレートまで付いている。そこに彫られているのは……



「なんで……私の名前」

「付けてあげる」










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