ショート

□堕ちた吸血鬼
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夜の国崩壊に伴う大陸の混乱による人間勢力とヴァンパイア血族の全面衝突を恐れ、為に自ら両者の共通の敵となった。
「人類とダムピールの双方の敵意を自分に向けさせ、両者の争いを回避する」という目的のためだけに動いていた。ヴァンパイアとして弱点を持たず、唯一人で大国を揺るがす力を持つがゆえに辛うじて保たれていた均衡が崩れた事、結果、拭い難き恐怖を生み夜の国を存立不可能な状況に置いたことを悔いた事による。そして、真実を誰に語る事も無く1,000年の間、孤独な戦いを続けた。

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