他話

□大臣エドB
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「陛下・・・仕事してください・・・」
「やー」
エドガー様に視界を塞がれて前が見えません。
脚の上に乗られ、首に腕を回されて。
「・・・ではせめて、私の邪魔をしないでください・・・」
「いや」
困り果てた私の様子を楽しむように、思いっきり抱き付いてきます。
これでは私も仕事どころではありません。

あの日以来、エドガー様の私に対する態度が変わってしまいました。
なんと言いましょうか。
普段はいつも通り、神々しさを保っておられますが、
「大臣、キスしよ?」
「・・・・・」
私とふたりになった途端この調子です。
可愛らしく小首をかしげ、私を誘惑してきます。
なんなのですか、この甘えっぷりは。

「・・・んっ、・・・」
エドガー様が私の脚の上に跨って、唇を合わせてきます。
「・・・、お辞め、くだ・・・、・・・っ」
嬉しそうに舌を絡められ、無下に抗う事もできず、私は完全にされるがまま。
執務室でこのような淫らな行為をなさるなど、貴方は一体何を考えているのですか。
万が一、城の者に見られたらどうするおつもりですか・・・。

キスが終わると、エドガー様が艶かしく私を見つめます。
「大臣・・・、えっちしたい・・・」
あの・・・まだ真っ昼間ですよ。
しかもこんな所で。
「・・・仕事を片付けてからにしてください」
精一杯の抵抗。
というより、何故私がエドガー様と淫事に及ばなくてはならないのでしょう。

「やだ、俺は今したいの」
などと言いながら、早速脱がないでください。
「陛下・・・」
ああ・・・、そんなに大胆に下肢をはだけて・・・。
しかもなんですか、すでに勃ち上がったその中心のものは。
それほどまでに欲情してしまっているというのですか?

私は小さくため息をつきます。
・・・本当に迂闊でした。
まさかこのような事態になるなど、思ってもいませんでした。
あの日貴方を抱いてしまった結果がこれですか。
ほんの些細な悪戯のはずが、逆に私が酷い目に遭う事になるとは。
しかし・・・、貴方が望むその行為自体も、私に甘えてくる陛下の事も、嫌いではありませんがね。

エドガー様が下を脱いでしまうと、再び私の上に跨ってきます。
「ねえ・・・、して・・・?」
悩ましく指を噛み、勃起したそこを私の腹に押し付けて。
「・・・・・いけません・・・」
意に反して、私の下肢も疼き出しています。
陛下、私を煽るのが大変お上手ですね。

わがままで甘えん坊な王様が、可愛く見えてしまう私は異常なのでしょうか。
こんなに可愛いエドガー様を放っておけるほど、私は真人間ではありません。
完全に貴方の思惑通りですよ、陛下。
仕方がありません、今日は貴方の罠にはまってあげます。

「・・・あっ」
少々強引に腰を引き寄せると、エドガー様が慌てたようにしがみ付いてきました。
「陛下・・・、そんなに・・・私が欲しいですか?」
わざとらしく耳元に囁きながら、グイグイと前を押し付けます。
「あっ、あ・・・、大臣っ・・・」
たったこれだけで、感じ始めた声。
貴方は本当に可愛らしい。

「陛下、また泣かせて差し上げますよ」
私はエドガー様の綺麗な顔を覗き込んで、厭らしく笑います。
「・・・・・意地悪・・・」
私の言葉の意味を理解して、エドガー様の顔がたちまち朱に染まっていきます。
恥ずかしそうにうつむく仕草も可愛らしい。
貴方のエッチな泣き顔、今日もたっぷり堪能させてもらいますよ。
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