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□恋はもーもく
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「なーなー」
『…?』
「……(にー)」
『…だから何だって』
さっきからやたら話しかけてくる田島。
こっちは図書室での優雅な一時(テスト勉強なだけだが)を満喫してたっていうのに…
「だーかーら、何かおかしくねぇ?」
『ねぇーよ』
「オレのどっか、変じゃねぇ?」
『…は?』
(むしろ、変じゃない所なんてあるのか?)
だがなかなか引き下がらない田島は、ふざけてる様子もなく…
もう一度まんべんなく見直してみた。
『………』
なんか違和感があるといえばある。
『髪切って失敗したとか?』
「ぶぶー」
『寝不足で顔がむくんでるとか?』
「ぶぶー」
『昨日風呂入ってないとか?』
「…さっきから失礼な事言ってねぇ?」
『…じゃあ何がおかしいんだよ』
「分かんねぇなら良いんだ!」
そう言ってホッとした笑みを浮かべた。
(う…オレ、こいつのこれに弱い///)