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□苺ショートケーキ
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『オレ、これがいい!』


君が指したのはやっぱり…――











苺ショートケーキ
――――――――――――――――――










「ねーねー、栄口ぃ」

『…ん〜?』


昼過ぎの、子供達がはしゃぎまわる公園。
2人揃ってベンチに座り、楽しそうな声を聞いている。



「いい天気だねー」

『…うん、今年の1月は暖かいね』

「ポカポカで…眠くなってきた…」


んー!と大きく伸びをして、
ぬあぁぁと情けない声を出しながらあくびをする恋人。

つられて大きなあくびをしてしまった。



「あー、栄口大きなあくびー!」

『み、水谷がするからだろ!///』

「にひひひ!」

『……』




(あー、綺麗だな…)



陽に染められてキラキラと透ける水谷の髪に思わず見惚れてしまう。



(オレも少し伸ばそうかな…)





「…あっ!!」

『な、なに…!どした!?』


いきなり叫んだかと思えば、



「見たことある!」

『は…?』

「栄口がそーやって前髪触っててさ、んで2人で公園のイスに座ってて!」

『…デジャブ?』

「そう!それ!どうしよ!!」

『いや、どうもしなくていいよ』

「だってなんか気持ち悪いしさ…!」

『同じオレを二度も見れてラッキーじゃん』


慌てふためく水谷に、ニッコリ笑いかける。





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