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□だっていつの日か
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準さんの小さな小さな…
見逃してしまいそうなくらい儚い笑顔。
和さん達と練習することがなくなって以来、久しぶりに見た気がする。
…ううん、久しぶりに見た。
オレ、ずっと準さんを見てきたから分かるんだよね。
あの日以来、和さんを探すみたいにマウンドを見つめる虚ろな背中を。
『準さん、オレ…頑張るよ』
「…いきなりなんだよ」
…オレがいなくなってもそんな顔してくれる?
『…聞かないで下さいっ!』
「意味分かんねぇ…」
そんな顔されてるくらいなら、いっそ一生分泣いて泣いて泣いて…
また、前みたいに笑ってほしい。
今さら泣いたってどうにもならないのが分かってるから準さんも辛いんだろうけどさ…
放っておくと壊れちゃいそうで…