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□なんてったって思春期ですから
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「一人で出来たら自信に繋がるから!!ね?」

『いい加減ちょーしに乗るなよ』

「…わあぁぁ!!準さんがキレたー!!」



いやいや、オレがキレたらこんなもんじゃ済まないって。

知ってるだろ、お前。





「わ…った!」


そのまま騒ぐ利央を少し乱暴に押し倒して。



『りおの事なら何でも分かるんだけどなぁ』

「…ひぅっ!」


首筋を少し舌でなぞるだけで急に身構える利央。







『…続きしてほしかったら解けよ』


これでもかってくらい意地悪く笑ってみせたら、頬を染めて微かに頷いた。


本さん、オレって時々危ないと思う。

こーゆう攻め強いられて大人しくなる利央を見てたら、さ。

なんか、山さんを虐める気持ち分かる気がして。





「わ!じゅ、準さん…!?」

『気が変わった』

「え、え…なに…」


軽くパニック状態の利央をよそに、脱がしていくシャツからは綺麗な肌が露出する。




『それ、後でゆっくり自分で解くわ』

「だ、だって今、解けよって…っ」

『答えより利央の方がほしくなった』



「!ひぁっ…準さ、ん…」



『ククッ…いいね、可愛い』



まだキスしか落としてないのにそんな虚ろな目、しやがって。












なんてったって
     思春期ですから












(あー…やっぱりここ分かんない…!!)
(なに、この前教えてもらいに準太の家行ったんじゃないの?)
(え…だ、だって準さんてばぁ…)
(なに頬染めてんだよ)
(準太ー、利央にどんな体位教えたのー)









―END―


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