あの日から シリーズ

□あの日から 秋編
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第1話  秋の文化祭はドッキドキ?



ある秋の話です…

杏「…もう、こんな季節かぁ」

冴「秋だな…」

鐘「秋といえば…読書の秋ですかね?」

杏「あ、鐘さん!」

鐘「ハハッ、呼び捨てで良いですよ」

笑いながら言う。

杏「え…でも…」

亮「それより、また、逃げてきたのか?」

鐘「え?…あぁ、まぁね……」

冴「無駄って言ったよね?」

ボソッと呟く。

鐘「……まぁ、違う場所見つけないとダメだね………」

杏「図書室はどうですか?あそこは、静かにしないとダメですし…」

鐘「んー…試したんだけど、待ち伏せしてるんだよね………」

困ったように言う。

杏「そうですか……あ!いいところがあります!」

鐘「本当?」

杏「はい!こっちです」

そう言い、歩き出す。


杏「…急いでいかないと」

そう呟きながら、どんどん歩いていく。

鐘「いったい、どこに向かってるんですか?」

杏「もうすぐ……あ、着きましたよ」

鐘「え?でも…普通の廊下……」

周りを見渡しながら言う。

杏「はい、ココです」

そう言い、壁を押すと、ドアが開く。

鐘「…すごいですね…こんなところに扉が紛れてたなんて……」

杏「ココは私の秘密基地みたいなところですから……結構、前に見つけたんです」

鐘「…なんの部屋だったのかな?」

中に入って、言う。

杏「…本がたくさんありますし…旧図書室ですかね?(冴も知ってたんだっけ…?)」

鐘「うん…ありがとう、ココならゆっくり出来そうだよ」

笑顔で言う。

杏「はい、じゃぁ私は、これで……」

鐘「あ、うん…ありがとうございます」

杏「はい」

そう言い、部屋を出て、教室に戻る。





【教室】

杏「ただいまー……あ、詩に竜鬼……」

詩「杏!」

教室に入ると詩が杏に抱きつく。

亮「!!」

竜鬼「あっ…」

杏「う、詩?どうしたの?」

詩「教室に来ても杏が居なかったから…」

杏から離れながら言う。

杏「あぁ、ごめん…ちょっと、人案内してたから…」

詩「え?誰の?」

杏「亮と冴の友達」

二人を見ながら言う。

     
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