聖闘士星矢
□黄金聖闘士より愛を込めて《デート編》
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ここは日本
アテナの生まれ故郷
アテナからの勅命を受け、遠くギリシャ聖域から二人の使者がこの地に立つ
二人
「「志乃様」」
二人は走ってきた志乃に声をかけ、志乃は答える
志乃
「サガ、カノン、よく来てくださいました…
でも何故聖衣を着てるんですか。嫌がらせですか?」
笑顔で怒りを浮かべる志乃の姿に、狼狽える二人
サガ
「も…申し訳ありませぬ(汗)カノンが久々に海鱗衣を着たいと言うものですからつい…」
カノン
「なっ…サガが正装はやはり聖衣だよなって言ったからだろ!」
サガ
「貴様!人のせいにするのもいい加減にせんか!この無駄飯喰らいがぁ!」
カノン
「それはこっちのセリフだ!小姑がぁ!」
二人の間に火花が散り、二人は両腕を交差する
二人
「「ギャラクシアン・エクス…」」
―ゴンッ!ゴンッ!
志乃
「往来で千日戦争始めないでください」
サガ
「はっ…志乃様…(汗)…しかしその鈍器のようなモノはいったい…」
志乃
「ああ、これはアテナの聖衣です。お二人共、裏切りの前科アリなので、いざというときの為に、神をも貫く剣でザックリと…」
二人
「…(滝汗)」
志乃
「お二人とも、信じてますよ(ニッコリ)」
嘘付け!と思っても口が裂けても言えない二人であった…
志乃
「さあ、行きましょう。特別な日くらい私も普通の女の子のような我が儘言わせてくださいな♪」
サガ
「普通の女の子になっても我が儘言うのですね」
―ゴンッ!
カノン
「志乃様、30越えたら『女の子』はやめましょう」
―ゴンッ!
志乃
「私は永遠の13歳(巨乳)です。お忘れなく」
それはどうかと…と言いたかったが、アテナの小宇宙の高まりを感じたため、口を抑えた…
しかし…思えば彼女もアテナでなければこのような性格にならなかったのかもしれない…
そんな思いを馳せると、待ち合わせの場所に嬉しそうに駆け寄って来た姿を思い出す
あれが…本来の彼女かもしれないと…
二人
「「志乃様、お手をどうぞ」」
二人が腕を差し出す
志乃
「…はいっ♪」
二人の腕に絡み付いて、三人でのデートが始まる…
彼らは知らなかった…
アテナとして自覚する前から彼女があんな性格だったということを…
―…
志乃
「さあ着きましたよ」
サガ
「…ここは…」
カノン
「あぁ…間違いない…」
二人
「「日本の聖域!!」」
志乃
「松本城ですが」
サガ
「しかし!何層にも分かれているこの構造!頂点におわす教皇を守る為の聖域12宮と変わりないではないか!!」
全然違うけどな←天の声
カノン
「はっ!サガよ…あれを見ろ!!」
サガ
「ぬぅぅ!あの聖衣…まさか…」
二人
「「ジャパニーズ聖闘士!!」」
志乃
「サムライです。というか、サムライのコスプレしたガイドさんでしょう」
カノン
「なっ…こっちに寄ってくるぞ!!」
サガ
「おのれ…アテナの正体に気付いたか?!守るのだ!志乃様、こちらへ!!」
侍
「あの〜良かったら写真でもお撮りしましょ…」
「アナザーディメーション!!」
「ゴールデントライアングル!!」
―カッ!!!
二人
「「…ふぅ…」」
志乃
「ふぅじゃないわ!あんたら何ガイドさんを異次元に飛ばしてるんですか!早く戻しなさい!」
二人
「「しかし我々もどこに行ったかわかりませぬ」」
志乃
「そんな必殺技使わないでください。全く…もういいです。ムウに頼みます」
志乃が小宇宙を高めて瞑想を始める
―…
ギリシア聖域
(…ムウ…ムウはいますか…)
ムウ
「!…この小宇宙は紛れもなく…アテナの小宇宙…まさか!アテナ!ご無事ですか?!」
(…ええ…ムウ…ちょっと困ったことになって…)
深刻そうなアテナの声に…遣わせたサガとカノンの姿が過る…まさか…
(サガとカノンがガイドさんを異次元に飛ばしちゃったのですが…なんとかなりませんか?)
ムウ
「…………
わかりました。女神の便利屋であるこのムウ、その方を連れ戻してみせましょう」
その後、ガイドさんは無事松本城近辺に現れたのだが…
彼がガイドとして働くことは二度と無かった…
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