頂き物

【恋海】桜.ちゃんからの贈り物〜シン〜
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『HAPPY BIRTHDAY!!sea!!』



一斉にかけられたお祝いの言葉に、私はありがとうと顔いっぱいの笑顔になる。



今日は私の誕生日だからと、シリウスの皆が宴を兼ねてお祝いをしてくれることになった。



甲板には、湯気を立ち上らせる美味しそうなナギさんの料理と、キラキラ光るカラフルな酒瓶が所狭しと並んでいる。



食べて飲んで笑って歌って賑やかに深けていく満月の夜。



お腹も満たされ、ほろ酔い加減にお酒も入りひと心地ついた頃。



思い思いに過ごす皆の姿を、私はケーキを食べながらボーッと眺めていた。



私の隣では、シンさんが銃を研きながら一人静かにお酒を飲んでいる。



「ふふ。トワ君涙目になってる」



思わず笑みがこぼれた視線の先では、ファジーさんのファイヤーリンボーダンスに付き合わされて、トワ君が半ベソをかいていた。



そしてそんなトワ君を囃し立てているハヤテさん。



ファジーさんの熱の入った指導の声と合わさってとても賑やかだ。



ナギさんの姿がないのはキッチンに引っ込んでいるからかな?



別の方では、リュウガ船長とソウシさんが杯を交わしながら何やら話し込んでいるのが目に入る。


 
時折、船長の豪快な笑い声が響いてこちらも楽しそう。



夜風に溶ける喧騒は緩やかに辺りを包み、少し飲んだお酒も手伝って、私はフワフワした心地になっていた。



「ん〜、ナギさんのケーキ美味しくて幸せ」



久しぶりに食べるケーキの甘さに笑みを漏らしてたら、シンさんにフッと鼻で笑われた。



「幸せになるのが簡単なヤツだな」



「人は美味しいものを食べると幸せになるんです」



「そうか?ただ単にお前が単純だからじゃないのか」



「どうせ私は単純ですっ!」



からかわれてそっぽを向く私に、ククッと笑いを漏らすシンさん。



「もうっ」



そんなシンさんを横目に見て、私は小さく息をついた。



「……そういう所は素直で可愛いと言ってるんだ」



「えっ?」



よく聞き取れなくてシンさんの方を向く。



すると顔を上げたシンさんにジッと見つめられた。



「…シンさん?何か…」



「生クリームが付いてる」



「えっ!ウソ」



指摘をされて私は慌てて頬を擦った。



「違う右頬じゃなくて…」



「えっ、じゃあこっちですか!」



今度は左頬を擦る。



取れただろうかとシンさんの様子を伺うと、何故か小さくため息をつかれた。



「シンさん…?」



「…ったく」



呆れたように嘆息したシンさんに急に腕を引かれる。






「頬じゃなくて、ここだ」















激萌えな桜ちゃんのイラストでした(^ノ^)♪

続きはそのうち考えてみます♪

 

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