聖闘士星矢

黄金全員で温泉旅行♪
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ギリシャの空港でグラード財団専用ジェットに乗り込んだ黄金聖闘士たちと女神



行き先は日本



機内では…
サガ、ムウ、アフロディーテは優雅に寛ぎ、カミュは氷河のアルバムを見ながら涙し、アイオリアは一人空気イスで鍛錬し、カノン、ミロ、デスマスクは酒盛りを始め、シュラとアルデバランはそれに巻き込まれる



シャカはシートベルトサインを無視して隅で瞑想をしている



アテナはご機嫌でその様子を眺めてる



そのアテナにサガが尋ねる


サガ
「そう言えばアテナ、留守の間、聖域の守りは大丈夫なのでしょうか」


沙織
「心配無用ですわ。ちょっとポセイドンに頼んで海将軍を借りてきましたから」


サガ
「…それはそれで心配なのですが


沙織
「大丈夫ですよ♪問題起こしたら壺ごと串刺しにすると言っておきましたから♪」


サガ
「…(滝汗)」



その会話を聞いていた周りの連中が、身を乗り出して食い付いてきた


カミュ
「なんと!聖域を海将軍が守っているだと!!…アイザック…(涙)」



カミュは鞄からアルバムを取り出してはアイザックとの思い出に浸りだした


ミロ
「へー。海将軍ってカノンの元部下だろ?確か一人美人で強い奴がいたよな?アルデバランがやられた奴」


バラン
「うっ…


カノン
「ああ、ソレントのことか?」


ミロ
「たぶんそれ。俺の宮、そいつに守って貰いたいな」


アフロ
「ふっ…君には似合わん。彼は私のような強さと美しさを兼ね備えた人間の守る宮にこそ相応しい」


ムウ
「フフッ…私に蟹共々消された者が『強さ』ですか」


バラン
「…ムウ…サラッと黒いこと言うな…」


カノン
「お前らなぁ…ソレント以外の奴等も強いし良い奴等なんだぞ、カーサ以外!


バラン
「カノン…お前の部下だろうが…


ミロ
「カーサってのも氷河から聞いたことあるぞ!すげぇ卑怯な奴なんだってな」


アフロ
「卑怯?良かったなデスマスク。君にお似合いだ」


デス
「何がお似合いだ。俺は卑怯な真似してねぇ!残虐非道なだけだ」


シュラ
「…そこにどんな違いがある


デス
「騙すような真似はしてねぇ。いたぶって殺るだけだ」


 
シュラ
「アテナの聖闘士が偉そうに言うな」


アフロ
「フン…騙してないだと?!貴様は聖域に来たばかりの頃、私を口説いて『俺の嫁にしてやる』と言ったではないか!騙してないなら今すぐ私を嫁にしろ!


デス
できるかぁ!!だいたいお前が女みたいな格好してるから間違えただけだ!」



繰り広げられるいつもの痴話喧嘩



それとは別のメンバーは誰がソレントに相応しいか、とややズレた論争が繰り広げられている


サガ
「いい加減にせんか貴様等!!私の宮も私レベルの美形に守って貰いたいが、そんなことよりも白羊宮で食い止めるのが先決だろう!」


デス
「…何だその美形アピールは…(汗)」


サガ
「何か間違っているか。まあいい、貴様は後だ。お前たち、静かにせぬか!老師もおられるのだぞ!ろう……?!」



サガは老師がいると思われる席を見て驚愕した



そこにいたのは…


















ジージドコモダケ



サガ
老師!!何故こんなお姿に!!


ムウ
「サガ、落ち着いて下さい!これは明らかに老師ではないです」


サガ
「なにぃ!では誰が…誰がこんなもな持ち込んだのだぁ!!」


サガはそこにあったキノコ人形を鷲掴みにして皆の方に向ける


デス・ミロ・カノン
「あ!」



揃って反応した3人に、サガはすかさず睨みつける


サガ
「きーさーまーらー…」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ミロ
「ま…待て!それは俺のドコモダケだが…何故ここにあるのだ!」


デス
「あ、それ俺か?でも俺、ミロの部屋から持ち出して天秤聖衣の上に置いただけだぜ?」


 
カノン
「なに!!あれは老師ではないのか?!キノコ型の老人だと聞いていたから俺はてっきりアレかと…」



んなわけあるか!と全員ツッコミたかったが、カノンは老師に会ったこともなく無理もない、とどこか思ってしまったため、口をつぐむ



サガ以外は


サガ
「ほう…貴様がこのキノコを連れてきたのか…この大馬鹿者が!!」


カノン
「ちょっと間違えただけだろ!てかなに必殺技の構えしてんだよ!墜落するだろ!」


サガ
「この馬鹿どもが墜落くらいで死ぬとは思わんが、そんなことせずとも貴様を罰することはできるわ!食らえ!幻朧魔皇拳!


カノン
ぐわぁぁぁぁぁ!!!


技を受けたカノンは固まったまま苦しんでいる


サガ
「これで貴様は私の意のままだ。さあカノンよ!昼食にはニンジンを食うのだぞ!」


デス
「…罰に愛を感じるのは何故だ?」


バラン
「それよりあの技は…確か目の前で一人死ななければ解けないのでは?」


全員
「……」



次に問題起こしたら間違いなく自分が消される!



そう思った彼等は日本に着くまで大人しくしようと決めたのだった…









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