頂き物
□【マフィア】SHINOちんからの贈り物〜有馬郁人〜
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―――翌朝。
「ん―…」
けだるい身体に、頬を撫でる潮風が心地好い。
ゆっくりと目を開けると、優しく微笑む郁人さんの端整な顔立ちがすぐ目の前にあった。
「…おはようございます。良く眠っていらっしゃいましたね?」
「おはようございます…」
昨日はあれから(食事以外は)ずっとベッドで過ごした事を改めて思い出し、急激に恥ずかしさが込み上げ、枕に顔を埋める。
「フフ…そんなに恥ずかしがることはありませんよ…恥ずかしがる貴女も可愛らしいですが、昨夜の乱れた貴女も…とても素敵だった…」
「……////」
涼しい顔で朝からそんな事を言われたら、もう、どうしていいか…
「…さて、私は朝食の前に、軽く水浴びをしてきますね。」
私にそう告げると、ベッドのスプリングが小さく軋み、郁人さんが立ち上がる気配を感じた。
「……」
そっと枕から顔を上げて見る。
ベッドルームのテラスから、生まれたままの姿で浜の水際へと出ていく郁人さんの後ろ姿が、朝日に照らされてキラキラと――…
って、全裸で水浴びですかっ!!!
郁人さん、貴方は…
伝説の白銀聖闘士・蜥蜴座(リザド)のミスティ(股間にモザイク有)だったのですか!!!
そして…そんな貴方に
素顔を見られてしまった私に残された道は、二つしかない……
貴方をあやめるか…
貴方を愛するか…
どちらかしか―――……
(勿論、一生愛し抜くわ!!!)
愛しい彼の待つ浜辺へと走り出す海ちゃんも、聖闘士なのでありました――…
(注:全裸です)
…さっきまでの恥じらいは何処へ?
今度こそ…End。