聖闘士星矢

黄金聖闘士より愛を込めて
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ここはギリシア聖域。
12聖宮の1つに一筋の光が舞い落ちる…



−ドォォォォォン!!!



光となって舞い降りた私はゆっくりと辺りを見回す


sea
「ふぅ、ここは…どこだ?」

??
「…巨蟹宮の…俺の体の上だ…」

気がつくと、蟹座のデスマスクは床にうつ伏せでめり込んでいて…
私は彼の身体の上に立っていた。

sea
「蟹か!通りで!足場が悪いと思った!」

デスマスク
「蟹って言うな!その前に下りろ!!誰だてめぇ!!」

デスマスクが起き上がろうとしたので、私は渋々身体から降りた。

sea
「私はsea。教皇シオン様の使いで、アテナである志乃ちゃんの友人だ。」

デスマスク
「はぁ?!あの女の友人が何のようだ!!」

sea
「お前、今嫉妬しただろ。友達いない同士だと思っていたのに!って」

デスマスク
「思ってねぇよ!!!」

sea
「まあ蟹に友達がいないことなどどうでもいい、実は…志乃ちゃんの誕生日パーティを開くから、皆にプレゼントを準備してもらおうと思ってな」

デスマスク
「お前がネタ振ったんだろ!!てか何で俺たちがあんな女に…」

sea
「仮にもそなたたちはアテナの聖闘士!!アテナに尽くすのは当然ではないか!!とりあえず貴様は馬になれ!」

デスマスク
「なるか!!お前もアイツの同類か!!!」

sea
「お前じゃ話にならん。いいから皆を呼べ」

デスマスク
「くっ…なんであいつの周りには変なやつが多いんだ…」


何か威圧的なものを感じて、仕方なく黄金聖闘士を呼びにいく蟹。

一時間ほどして、みな蟹の部屋…もとい巨蟹宮に集まる。


sea
「…というわけだ。皆のもの、協力してはくれぬか?」

デスマスク
「…お前、さっきと態度が違くねぇか?」

sea
「蟹は黙って泡でも吹いていてはくれぬか?」

デスマスク
「てめぇ!!偉そうな事言って…」

ムウ
「おやめなさい蟹。この方は恐れ多くも教皇の使い。この方への反逆は聖域への反逆です!」

デスマスク
「お前、今ドサクサにまぎれて蟹って呼んだだろ」

ムウ
「我が師、シオン様に仇なすものは私の敵…容赦はしません…私は今日寝不足で機嫌が悪いんです!!スターダスト…」

デスマスク
「ストレス発散に技繰り出すのはやめろ!!!」

sea
「無駄な争いはやめたまえ!話を進めるぞ!!」

デスマスク
「原因はお前だろ!!」

sea
「(無視)アイオリア、あなたは何かありますか?」
アイオリア
「そうだな…俺からは射手座の黄金聖衣をやろうと思う。以前から物欲しそうに眺めていたし。」

デスマスク
「ちょ!おま!アレは星矢に譲ったんじゃねーのかよ!」

アイオリア
「まだ正式には譲ってない。必要になったら貸してやればいいだろ」

デスマスク
「そういう問題か!」

アイオリア
「ふむ…では矢一本なら良いか?」

デスマスク
「良くねーし!大体あいつは乙女座だろ!シャカの聖衣にしろよ!」

シャカ
「私は聖衣など譲らぬ。それにあの者へのプレゼントは既に準備してある。」

デスマスク
「なんだ?」

シャカ
「六道輪廻体験ツアーだ」

デスマスク
「アテナを地獄に落とすな!!」

シャカ
「私の顔こそ引導代わりだ、迷わずあの世へ行かせてやろう」

デスマスク
「結局殺すのかよ!!プレゼントじゃねーだろ!!」

シャカ
「生憎だがこのシャカ、弱者への慈悲の心を持ち合わせおらぬ」

デスマスク
「助ける気がないならやるな!!」

sea
「ふむ…まあその辺は変わりに蟹を地獄に落とせば良い」

デスマスク
「ブッ飛ばす!!」

sea
「(無視)ムウ、貴方はどうです?」

ムウ
「私ですか?そうですね…聖衣が欲しいと言うのですから、適当にダンボールで作っておきましょう」

デスマスク
「…いいのか?それで…」

ムウ
「装飾に黄金のカニの足でも1本付けとけば聖衣らしくなると思うので大丈夫かと」

デスマスク
「金のカニの足って…俺のヘッドギアのことかぁぁぁぁ!!!」

ムウ
「シュラ、お願いします」

シュラ
「よし、デスマスク、頭を出せ」

デスマスク
「首ごと切り落とすつもりか!!お前ら!!」

シュラ
「エクスカリバー!!!」

デスマスク
「やめろぉぉぉぉ!!!」






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