牙狼

□曇りのち晴れ ーおまけー
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「そう言えば、カオルちゃんに何言ったの?顔真っ赤にしてたけど」
「別にたいした事は言っていない」
鋼牙はそっけなく問いかけに答えるが耳が少し赤くなっているのに気づき、零は面白そうに呟いた。
「あーあ、カオルちゃんもとうとう身も心も鋼牙のものになるのか」
≪そうなのか?鋼牙、ならカオルと二人きりになるときは俺を外すのを忘れるなよ≫
「うるさいぞ!ザルバ、零、無駄口叩いてないで、さっさと調べものを続けろ!」
「はいはい、だいたいそんなにムキになるってことは本当だと認めているってことだと思わないかシルヴァ?」
≪さあ、私の口からは何もいえないわね≫
横で二人の会話を聞きながら鋼牙は怒り顔で零ににじりよった。
「零、調べものが済んだらさっさと管轄に戻れ」
「えー夕食食べていって良いって言ったじゃねえか、それにカオルちゃんのために買ってきたケーキも一緒に食べる予定なんだけど?」
「だったら、もう余計な事はしゃべるな」
「分かったよ」
≪零、今日はあなたが悪いわよ。それに言うじゃない、人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえってね≫

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